全身の肌トラブル部位別ケア方法

肌トラブルは、部位別ケアが効果的。

体の中で乾燥しやすい部位として「すね」「かかと」「手」があります。部位によって、肌がおかれている環境や特徴に違いがありますので、トラブル予防や治療の際にもそれぞれの部位に合った対処を心がけましょう。

「すね」の肌トラブルとケア方法

「すね」は、そもそも皮脂が出にくい部位です。皮脂が少ないため自然に乾燥してしまい、気づいたらカサカサと粉をふく「粉ふき肌」になったり、肌に亀裂が入っていることがあります。修復作用のある成分を含む治療薬などを塗って早めに改善させましょう。
予防のためには、入浴時にごしごし洗わないようにすることが何より大事。お風呂で洗いすぎて、悪化させてしまうケースが見られます。

「かかと」の肌トラブルとケア方法

「かかと」は、皮脂の分泌がほとんど無く乾燥しやすい部位です。また、全体重がかかるので、刺激から保護するために角層が厚くなっています。そのため皮ふが硬くなりやすく、乾燥すると深く割れてしまいやすいという特徴があります。
薬やクリームを塗ると歩く時にベタつくので、塗りにくい場所ですが、お風呂上がりに付けると効果的です。薬やクリームを塗った後に靴下を履くと、浸透も良くなり保湿にもなっておすすめです。

「手」の肌トラブルとケア方法

「手」はよく使う場所で、洗う回数も多く、いろいろな物に触れるため荒れや割れをくり返しやすい部位です。しかも冬はお湯で手を洗ったり家事をしたりすることが多くなり、皮脂が流れ落ちやすくなります。「濡れて、乾いて」をくり返すうちに皮脂が失われ、角層のバリア機能が壊れて外からの刺激に弱くなり、症状が出やすいのです。
手あれの予防法は、できる限り濡らさないようにすることです。作業をする時は、手袋をしてください。料理をする時は、下ごしらえの段階から全て手袋を着けると回復も早まります。「手」を洗った時は、毎回すみずみまで拭いてクリームを塗ることで違ってきます。
症状が少しの乾燥程度なら、ハンドクリームで大丈夫です。症状がひどくなったら、昔から肌あれに適していると言われるパンテノールが入った薬などを使いましょう。赤みやかゆみをともなって湿疹になったらステロイド外用剤での治療が効果的です。ただし長期にわたって塗り続けると皮ふが萎縮するため、改善したらハンドクリームに切り替えてください。