Q子どもの感染症による登園(校)の目安は?

子どもが感染症にかかってしまって…
注意したいことや、いつから登園(校)してよいか知りたいです。

それは大変ですね…
登園(校)については、「出席停止の期間の基準」と「登園(校)の目安の期間・症状」があります。
お子さまに流行りやすい病気ごとにみてみましょう。

  • 感染経路マーク

    感染力の強い空気感染

    会話などによる飛沫感染

    接触感染

  • 医師が意見書を記入することが考えられる感染症
  • 医師の診断を受け、保護者が登園・登校届を記入することが考えられる感染症

麻疹(はしか)(※)

空気感染
飛沫感染
接触感染

熱が下がって3日たったら登園(校)。解熱した日を0日目とします。

数日前から 0 1 2 3 4日目
発熱や発しん 解熱解熱初日 解熱 解熱 解熱 登園(校)可能

麻疹ウイルスによる感染症です。非常に感染力が強く、1000人に1人は脳炎を合併し後遺症を残したり、死亡することがあります。ワクチン接種が大切です。

風しん(3日はしか)(※)

飛沫感染
接触感染

発しんが消失したら登園(校)。

風疹ウイルスによる感染症です。妊婦さんが感染すると、生まれてくる赤ちゃんに心臓や目、耳の障害を生じることがあります。ワクチン接種が大切です。

水痘(みずぼうそう)(※)

空気感染
飛沫感染
接触感染

すべての発しんが痂皮(かさぶた)したら登園(校)

水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症です。発しんは体の全ての場所に出現し、特に頭皮にも出るのが特徴です。将来の帯状疱疹の原因となります。ワクチン接種が大切です。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)(※)

飛沫感染
接触感染

腫れが出てから5日たち、熱が下がって食事がとれるようになったら登園(校)。多少腫れが残っても元気があれば登園(校)可能です。

  • 腫れが出た日を0日目とします。
0日目 1 2 3 4 5 6日目
腫れが出現腫れ初日 解熱 解熱 解熱 登園(校)可能

ムンプスウイルスによる感染症です。ほっぺが腫れるだけの軽い病気と思われがちですが、難聴や不妊症(精巣・卵巣炎)の原因となることがあります。ワクチン接種が大切です。

咽頭結膜熱(プール熱)(※)

飛沫感染
接触感染

熱やのどの痛み、目の赤みが治ってから2日たったら登園(校)。

アデノウイルスによる喉の痛みや高熱を伴う感染症です。感染力が強いので、症状がすっかり落ち着いてから登園(校)しましょう。

流行性角結膜炎(はやり目)(★)

接触感染

目の赤みや目やになどの症状がなくなり、医師から登園(校)の許可が出たら。

アデノウイルスによる眼の感染症です。感染力が強いので、タオルの共用は避けましょう。

インフルエンザ(★)

飛沫感染
接触感染

発症から5日たち、熱が下がってから2日(小学生以上)または3日(未就学児)がたったら登園(校)。

①小学生以上の場合⇨解熱した日を0日目として2日目までお休み

0日目 1 2 3 4 5 6 7日目
発熱 解熱 0日目 解熱 1日目 解熱 2日目 登園(校)可能
発熱 解熱 0日目 解熱 1日目 解熱 2日目 登園(校)可能
発熱 解熱 0日目 解熱 1日目 解熱 2日目 登園(校)可能

②未就学児の場合⇨解熱した日を0日目として3日目までお休み

0日目 1 2 3 4 5 6 7 8日目
発熱 解熱 0日目 解熱 1日目 解熱 2日目 解熱 3日目 登園(校)可能
発熱 解熱 0日目 解熱 1日目 解熱 2日目 解熱 3日目 登園(校)可能
発熱 解熱 0日目 解熱 1日目 解熱 2日目 解熱 3日目 登園(校)可能

ワクチンを接種しても感染することはありますが、脳炎・脳症などの重症化を防ぐためにワクチン接種が大切です!最近は鼻から接種する生ワクチンを選択するお子さんも増えています。

新型コロナウイルス感染症(★)

飛沫感染
接触感染

発症から5日たち、熱が下がって咳などの症状が落ち着いて1日たったら登園(校)。

①3日間で熱が下がり、咳も落ち着いた場合

0日目 1 2 3 4 5 6日目
熱や咳が出現 解熱 解熱 解熱 登園(校)可能

②3日間で熱が下がったが、咳が発症5日目でやっと落ち着いた場合は6日目はお休みが必要

0日目 1 2 3 4 5 6 7日目
熱や咳が出現 解熱
咳あり
解熱
咳あり
解熱
咳あり
咳なし 登園(校)可能

周りへの感染を防ぐためにも、体調が戻ってから登園(校)しましょう。

百日咳(※)

飛沫感染
接触感染

適切な抗菌薬を5日間内服したら登園(校)可能。

百日咳菌による感染症です。特に五種混合ワクチンを接種していない赤ちゃんへの感染は呼吸困難で死亡することもあるため注意が必要です!

伝染性紅斑(りんご病)(★)

飛沫感染
接触感染

じつは顔の赤みや四肢の紅斑が出ている段階では、他の人への感染力が無いため登園(校)が可能です。

ヒトパルボウイルスによる感染症です。
妊婦さんへの感染は流産など胎児に影響することがあります。
多くの場合、顔の赤みや四肢の紅斑が出る7~10日前に、微熱やかぜのような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。

手足口病(★)

飛沫感染
接触感染

熱が下がり、口の中の痛みがなく食事がとれるようになってから登園(校)。

コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染症です。重症の人では手足の発しんや口内炎が治るまでに時間がかかることがあります。

ヘルパンギーナ(★)

飛沫感染
接触感染

熱が下がり、口の中の痛みがなく食事がとれるようになってから登園(校)。

コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染症です。発熱やのどの奥に小さな水ぶくれや痛みが出ます。

水いぼ(伝染性軟属腫)(★)

接触感染

伝染性軟属腫ウイルスによる皮膚の感染症です。基本的に登園(校)を控える必要はありませんが、発しんが多い場合や、汁が出ているときは他の人への感染を防ぐためにも長袖などで覆って登園(校)しましょう。

水いぼ(伝染性軟属腫) 原因・症状・治療法

マイコプラズマ肺炎(★)

飛沫感染
接触感染

熱が下り、咳が軽くなったら登園(校)。

マイコプラズマ ニューモニエという細菌による感染です。激しく、しつこい咳が特徴です。最近では抗菌薬に耐性を持つ菌が増えています。

RSウイルス感染症(★)

飛沫感染
接触感染

咳や鼻水が落ち着き、熱がなく元気が戻ってから登園(校)。

発熱、グシュグシュの鼻水、咳が特徴です。特に乳児が感染すると呼吸状態が悪化することがあります。

ロタウイルス感染症(★)

接触感染

嘔吐や下痢が止まって1日たち、食事がとれるようになったら登園(校)。

感染力の強いウイルスで、アルコール消毒は無効で次亜塩素酸による消毒が必要です。乳幼児では高度の脱水を引き起こすことがあり、生後2か月からの経口ワクチンが大切です。

溶連菌感染症(★)

飛沫感染
接触感染

抗菌薬を飲み始めて24時間以上が経過し、かつ熱が下がって元気であれば登園可能。

喉の痛みや発しんを生じます。まれに腎臓に障害を起こすことがあるため熱や喉の症状が落ち着いても抗菌薬をしっかり飲み切ることが大切です。

突発性発しん(★)

飛沫感染
接触感染

熱が下がり、元気が戻ってから登園(校)。

ヘルペスウイルスによる感染症です。典型的には3日間の発熱と、熱が下がったあとに発しんが出ます。熱性けいれんを起こしやすいウイルスと言われています。

引用:厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン」

子どもの体調をみながら、登園(校)の目安にします!

最近は流行時期がよめない場合がありますが、わからない・不安なことがあれば医師におたずねください。
また、登園(校)する際に、医師の意見書(※)や登園・登校届(★)が必要な場合もあるため、学校や自治体にご確認ください。

監修

加藤泰輔(かとう たいすけ)

かとうこどもクリニック アレルギークリニック 副院長
小児科専門医・アレルギー専門医
愛知医科大学医学部卒業後、あいち小児保健医療総合センター アレルギー科や富山大学附属病院を経て現職。
専門は各種アレルギー疾患。アレルギー疾患の治療だけでなく、予防に関する啓発活動にも力を入れている。

富山県立山町に開設。お子さまだけでなく、ママ、パパの健康相談・治療・予防接種も行う。アレルギー専門外来では、小児から成人まで全年齢のアレルギー診療を充実。

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